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2012年04月01日

アリモドキゾウムシ

さっそく害虫の模型(拡大標本)を紹介していきますよ

まずは「アリモドキゾウムシ」

アリモドキゾウムシ

↑ こちらは昨年製作して空港に展示されていたもの

何度かこのブログでも紹介してきましたが

そもそも、この初号機「アリモドキング」の評判が良かったので

今回の仕事をいただける事になったわけです




新作はよりグレードアップしておりますよ

写真では伝わりにくいと思いますが・・

製作過程をちょっとだけ紹介

アリモドキゾウムシ

図面を基に芯材を木で作ります

この段階ではとても貧相

芯を中心に金属ワイヤーで大まかな形を作り

主材となる石塑粘土が絡みやすくするため細いロープを巻く

そのあたりの写真が無いんですが

アリモドキゾウムシ

石塑粘土で肉付け。これは、乾燥・彫塑・研磨まで終わった状態

「AR-z20」というのは勝手に付けた略称です

「アリモドキゾウムシ」って長い名を書くのが面倒なので


塗装はエアブラシをメインで使用

虫のキラキラ感を出すため、胴部にうっすらパールがけをして

クリヤーで艶出し兼コーティング

アリモドキゾウムシ

アリモドキゾウムシ

完成したのがこちら

色味と艶加減がイマイチわかり難いですが

前作よりもかなり良くなったと大変喜んでいただきました



アリモドキゾウムシアリモドキゾウムシ

↑↑ あ、こちらは本物です

こういった写真を基に作っていくわけです




せっかくなので、アリモドキゾウムシの紹介を‥

 沖縄県では1903年に発生が確認され始めた「アリモドキゾウムシ」
 ゾウムシの一種でアリににているところからその名が付けられた

 体長は6~7mm
 穴を開け食害されたイモは、独特の臭いと苦味があり、食用とならない

 日本では、植物防疫法により特殊害虫に指定されており
 また、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されているサツマイモの大害虫

 こういった害虫の発生地から未発生地への蔓延を防止するため、
 一部の寄生される植物は法律により県外への持ち出しが規制されている  


沖縄から生の紅イモを持ち出せないのはこういった理由です

勉強になりますね


これはつまり、その広報のための害虫模型というわけです

「世界の野菜や果物を守るために作った!」なんて言うとカッコ良すぎますが

この害虫模型やこちらのブログで、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです

それが今回の仕事の意味

そうじゃなかったらキモチ悪いだけですからね



次回はイモゾウムシを紹介します

                     



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Posted by ヨウスケ at 08:00│Comments(0)作品紹介
 
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